統合失調症とその治療

概要

統合失調症は重度かつ慢性的な精神疾患で、米国のホームレスの約3分の1、精神医療費の約4分の1を占めています。患者の多くは就労が困難で、通常の生活を送ることが難しいため、公共の医療システムに大きな負担をかけます。しかし、適切な治療により症状は管理可能です。まずは統合失調症の基本を理解しましょう。

事実

統合失調症は生涯にわたる脳の障害で、幻聴や他者が自分の考えを読んで操作しようとする妄想が特徴です。2009年時点で根治療法はなく、National Alliance for the Mentally Illは2013年までに治療法の確立を目指していました。家族歴が重要なリスク要因ですが、症状が他の疾患と重なるため誤診が頻繁に起こります。

重要性

世界で約5,100万人が統合失調症を患い、米国だけでも毎年10万人以上が新たに診断されています。男女比はほぼ同等ですが、男性は10代後半、女性は20代後半から30代前半に発症しやすいとされています。先進国において障害原因の上位10位に入る重大な疾患です。

タイプ

統合失調症には主に6つのサブタイプがあります。

  • 偏執型(パラノイド)―幻覚と強い疑念が特徴。
  • 解体型(ヘベフレニック)―思考や感情が混乱し、場面にそぐわない行動が見られます。
  • カタトニック型―運動協調障害や社会的引きこもりが中心。
  • 残遺型―動機付けや日常活動への関心が低下。
  • 統合感情性障害型―統合失調症と躁うつなどの気分障害が併存。
  • 非定型(未分化)―診断基準は満たすが、上記のいずれにも明確に当てはまらない場合。

主な症状

症状は大きく3つに分類されます。

  • 陽性症状:幻覚・妄想・思考・感覚の乱れ、奇異な動作など、健康な人には見られない症状。
  • 陰性症状:感情や行動の減退で、無気力やうつ状態と誤解されがちです。
  • 認知症状:注意力や記憶力の低下。

治療

診断には血液検査や画像診断などの決定的な検査はなく、家族歴や日々の思考・行動の記録が重要です。診断後は主に抗精神病薬が処方されますが、患者ごとに効果が異なるため、薬剤の調整が必要です。併せて心理療法や対面・オンラインのサポートグループも有効です。

注意点

薬物治療を中止すると、2年以内に約80%が再発するとされています。また、統合失調症患者の自殺率は一般人口の50倍に上ります。喫煙率も高く、ニコチンは抗精神病薬の効果を阻害するため、喫煙者は薬剤の用量を増やす必要があります。喫煙状況の変化は必ず医師に報告し、禁煙による一時的な症状悪化にも注意が必要です。

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