危機介入の基本概念
感情的な危機に対応する際は、言葉の暴力、職場のストレス、別れ、愛する人の喪失など、原因はさまざまです。まずは相手の状態を速やかに把握し、危険がある場合は警察へ連絡することが重要です。危機介入の基本は「聞く」「感情を受け止める」「評価する」「行動を起こす」の四つのステップです。相手が必要とするときに、あなたがそばにいることを伝えることが大切です。
1. 聞く(Listening)
相手の話をできるだけ客観的に聞き、できるだけ多く語ってもらうよう促します。話の流れを保つために質問を投げかけ、情報をできるだけ多く収集します。危機にある人は「コントロール型」か「表現型」のどちらかが多く、前者は自分はコントロールできていると主張しますが必ずしもそうとは限りません。後者は不安や感情が高ぶり、言葉数が多くなります。
2. 感情の受容(Feelings)
相手が感情を安心して話せるよう、信頼関係を築きます。ストレスの原因を特定し、感情を振り返らせます。相手の意見や非合理的な反応もすべて受け入れ、まずは「それはつらかったですね」などと共感し、感情の表出を促します。「それはどんな気持ちでしたか?」や「どうしてそうなったのですか?」といったオープンエンドの質問が有効です。
3. 評価(Assessment)
相手が現在直面している危機に焦点を当て、今後1〜3日間の過ごし方をサポートします。この期間は最も苦しいことが多く、数日が過ぎると症状が和らぐことがあります。過去にどのように対処したかを尋ね、家族や友人への相談を勧めます。
4. 行動計画(Action)
相手にとって有効な解決策を一緒に考え、回復への障壁を特定します。医師やカウンセラーの受診予約、危機から気をそらす活動や問題解決の具体的手段を提案します。また、面談後に相手が取るべき行動を確認し、落ち着いた後に再びストレスが高まらないようサポート体制を整えます。
