メディケアにおける介護者への支援と利点

はじめに

米国人口の約29%にあたる6500万人以上が、慢性疾患や障害、加齢に伴う家族の介護を行っています(National Alliance for Caregiving)。しかし、シニアや障害者向けの医療制度であるメディケアは、医師診療、入院、処方薬などの治療サービス提供に重点を置いており、在宅介護への支援は限定的です。メディケアでは在宅介護を大きく2つに分類しています。

1. 熟練看護・リハビリテーション

熟練看護師や理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などが、メディケア認定の在宅医療機関を通じて給与・福利厚生を受けながら提供します。

2. 非熟練の個人介護(Custodial Care)

原則としてメディケアの給付対象外です。例外的に、特定の医療的必要性が認められる場合に限り、一部の熟練ケアが費用負担されます。

在宅医療サービス

「Medicare & You 2010」ハンドブックによると、外出が困難な「ハウスバウンド」の状態であれば、在宅での熟練ケアを受ける資格があります。対象となるサービスは以下の通りです。

  • パートタイムまたは間欠的な理学療法、作業療法、言語療法
  • 医療ソーシャルサービス(心理・社会的支援)
  • 熟練看護
  • 在宅ヘルパーによる介助(医療機器の使用や備品管理を含む)

これらのサービスは医師の指示が必要で、メディケア認定の在宅医療機関が提供し、かつ「医療上必要」と判断されなければなりません。

非熟練の個人介護(Custodial Care)

メディケアは、入浴・着替え・食事・移動・トイレなどの日常生活支援を「非熟練個人介護」と定義し、治療計画の対象外としています。眼薬の投与など、患者自身が行う基本的な医療行為も給付対象外です。

長期介護は医療的ケアと非医療的ケア(Custodial Care)に分かれますが、メディケアが負担するのは医療的部分のみで、非医療的部分は全額自己負担となります。

介護者向けメディケア支援

介護者に対するメディケアの主な支援は情報提供です。以下の2つのオンラインリソースが利用できます。

  • 「Ask Medicare」https://www.medicare.gov/caregiversで薬プランや施設比較、請求問題の相談が可能。
  • 同ページから「Ask Medicare」電子ニュースレターに登録でき、最新の制度変更や地域資源、プログラム情報が定期的に配信されます。

2009年11月、オクラホマ州のオンラインメディアが米上院で、障害を持つベテラン退役軍人の介護者へ財政支援を行う法案が可決されたと報じました(メディケアとは別の制度)。

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