ホスピスと緩和ケアの違いをわかりやすく解説

ホスピスと緩和ケアは、重篤な疾患を抱える患者に対して思いやりのある支援を提供しますが、目的や提供時期が異なります。本稿では両者の違いをわかりやすく整理します。

定義

緩和ケアは、痛み・吐き気・便秘など、病気に伴う症状の緩和に重点を置きます。一方、ホスピスは身体的ケアに加えて、感情的・精神的・スピリチュアルな側面も包括的に支援します。

提供タイミング

ホスピスは、治療が治癒を目的としなくなった末期患者を対象とし、余命が6か月以内と見込まれる場合に利用されます。緩和ケアは、患者が積極的な治療を続けている間でも併用でき、予後に関わらず提供可能です。

治療方針

ホスピスでは、症状緩和のための薬剤は使用しますが、根本的な疾患治療は行いません。緩和ケアは、疾患に対する標準治療と並行して行われ、症状管理を目的とした薬剤や介入が行われます。

予後

ホスピス利用の基準は、余命が6か月以下とされます。緩和ケアは、予後に関係なく、重篤な病気を抱えるすべての患者に提供されます(米国がん協会の定義)。

心のケア

緩和ケアは主に患者の快適さを重視しますが、ホスピスは患者本人だけでなく、家族への精神的・霊的なカウンセリングや、喪失後のサポート(悲嘆支援)も行います。

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