結核の原因菌は何ですか?

結核の原因菌

結核(結核病、TB)は、Mycobacterium tuberculosis(結核菌)という単細胞の原核生物が原因です。この細菌は酸性・耐性染色で赤く染まり、光学顕微鏡で棒状に観察できます。

感染経路と主な症状

結核菌は、咳やくしゃみ、会話などで放出される飛沫(エアロゾル)を通じて人から人へ感染します。飛沫を吸い込んだ感受性のある人は、数週間から数か月で感染が定着し、次第に症状が現れます。

  • 低熱、倦怠感、食欲不振
  • 持続的な咳、痰、血痰(咳血)
  • 肺以外でも腎臓、膀胱、骨、脊椎、肝臓、脾臓、脳などに転移することがあります。

診断方法

診断は主に以下の手順で行われます。

  • 痰標本の酸性・耐性染色(赤染色またはローダミン・オーロミン蛍光染色)で結核菌の形態と色を確認。
  • 培養培地での増殖と生化学的検査。
  • PCRによるMycobacterium DNA増幅と16Sリボソーム遺伝子を標的としたDNAプローブ検査。培養不要で迅速に陽性判定が可能です。

治療とケア

結核の治療は、複数の抗結核薬を組み合わせた長期(通常6か月以上)の抗菌療法が基本です。治療期間中は薬剤の服用遵守が重要で、適切な栄養管理も回復を支えます。

公衆衛生上の重要性

結核は世界中で依然として高い罹患率と死亡率をもたらす疾患です。結核菌は増殖が遅く、抗菌薬に対する反応も遅いため、根絶には継続的な予防・治療対策が必要です。

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