NIMSレベル100訓練の実施方法
2001年9月11日のテロ攻撃を受け、米国連邦緊急事態管理庁(FEMA)は緊急対応者向けに新たなガイドラインを策定しました。全国インシデント管理システム(NIMS)は、現場での指揮権限の委譲や機材の配備指示を明確にし、ワールドトレードセンターで顕在化した通信障害の解消を目指しています。NIMSレベル100の訓練では、警察・消防・救急など複数機関が統一指揮下で対応する際のインシデント・コマンド・ポスト(ICP)の設置方法が学ばれます。
手順
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複数部門が一次対応するシナリオを設定した訓練提案書を作成します。例として、未知の化学物質が流出する列車脱線事故や、近隣住民の避難が必要な国内テロ事件などが挙げられます。州境や郡境、町境など複数の行政区画が交差する地点を選び、できるだけ多くの機関が関与できるようにします。
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NIMS認定の緊急管理専門家と調整し、訓練実施日と時間を確定します。正式な訓練となるため、州・連邦の助成金で資材費や勤務時間が補填できるか確認しましょう。訓練時間は職業免許取得要件にカウントされることがあります。
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公的安全通信のディスパッチャーにも参加を依頼し、訓練の実効性を高めます。事前に使用するローカル無線周波数を決め、実際の緊急対応に支障をきたさないように配慮します。
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指定したインシデント・コマンド・ポストで訓練を観察・支援します。訓練作成者は現場に立ち会いますが、直接介入は避けます。シナリオの変化(例:化学漏出時の気温・風速の変化、二次爆発、交通渋滞、病院への救急搬送増加など)を随時告知し、対応力をテストします。
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訓練終了後に詳細な記録を元にデブリーフィングを実施します。適切な行動や判断を称賛しつつ、通信や管轄権に関する課題を指摘します。参加者に解決策を考えさせ、議論が脱線しないよう必要に応じてファシリテーションします。目的は、実際の大規模緊急事態に備えてミスを防止することです。
