一次対応者の基本義務
心肺蘇生(CPR)
一次対応者は、被害者が呼吸しない、または心拍が停止している場合に、胸部圧迫と人工呼吸を組み合わせた心肺蘇生(CPR)を行う義務があります。適切なタイミングで実施すれば、酸素と血流が脳に供給され、命を救い脳損傷を防止できます。
応急医療・救急処置
一次対応者は、危機的状況にある人に対し、緊急医療や応急処置を提供できるよう準備しておく必要があります。無助産や大量出血、けいれん、骨折などへの対応に加え、被害者の体幹や背骨を固定することも重要です。到着した医療従事者を支援し、限られた資材を最大限に活用する創意工夫も求められます。
環境災害への対応
火災、洪水、化学物質漏洩、爆発、地震、竜巻、ハリケーンなどの環境災害は、迅速な対応がなければ取り返しのつかない被害をもたらします。一次対応者は、やけどや骨折、呼吸困難、頭部外傷の手当てを行い、化学事故時はハザード物質対策チーム、火災時は消防隊を支援します。
患者の評価
現場に到着した一次対応者は、まず被害者全身を確認し、生命に関わる外傷や疾患を特定・処置します。事故の原因が外傷か、喘息発作などの内科的問題かを判断し、必要に応じて既往歴を聴取して安全かつ適切な治療を行います。
ハイムリック法
窒息した人は速やかな処置が不可欠です。被害者が話すことも呼吸することもできない場合、胸部の下部(肋骨の下、へその上)を手で握り、上向きに強く押し上げて異物を除去します。小児の場合は親指と人差し指で同様に行います。心停止や意識不明の場合は、CPR(口対口呼吸を含む)を実施します。
