除細動とは何か?その目的と種類、リスクについて
除細動は、心停止時に適切に実施すれば命を救う治療法です。目的は、すぐに逆転しなければ突然死につながる異常な心拍リズムを止めることです。
ただし、心筋や電気的な損傷などのリスクも伴うため、実施前に適切な訓練と除細動の概念理解が必要です。
定義
米国心臓協会によれば、除細動は「電子装置が心臓に電気ショックを与えるプロセス」と定義されています。この装置は除細動器と呼ばれ、通常は患者の胸部に当てる「パドル」で治療用電撃を供給します。
歴史
除細動に関する最初の科学的研究は1849年にカール・ルートヴィヒが心室に電刺激を与える実験を行ったことに遡ります。この刺激により心臓が急速に収縮し、心停止(心室細動)を引き起こしました。
その後、カール・ウィッガーズ医師やクロード・ベック医師が研究を進め、ベックは1947年に除細動の理論を臨床に応用し、人命救助に成功しました。
目的
除細動の主な目的は、致命的な不整脈である心室細動や心室頻拍を止め、正常な心拍を回復させることです。これにより血液循環が再開し、全身への酸素供給が回復します。
種類
除細動には大きく分けて外部除細動と植込み型除細動の2種類があります。
- 外部除細動は、病院の除細動器や携帯型AED(自動体外式除細動器)を用いて、医療従事者や基本的な救命訓練を受けた一般人が胸部にパドルを当てて電撃を与える方法です。
- 植込み型除細動器(ICD)は、胸部に小型の装置を埋め込み、心拍を常時監視し、異常が検出されると自動的に電撃を送ってリズムを正常化します。
合併症
除細動に伴う合併症としては、皮膚や筋肉、心筋、心膜の損傷、さらには施術者への電気的被曝が報告されています。これらは適切な手技と装置の使用により最小限に抑えることが可能です。
