骨折固定用プレートとスクリューに伴う合併症

腱への刺激

外科用プレートを装着すると、腱が刺激されることがあります。特にスクリュー用に骨に穴を開ける際に、腱に損傷が起きやすく、追加骨折のリスクも高まります。2011年6月号「Journal of Orthopedic Trauma」では、従来の3.5 mmプレートと比較して、2.7 mmの低プロファイルロッキングプレートを使用した研究が報告されています。放射骨(前腕の橈骨)を対になった標本で骨折モデルを作り、サイズとロックスクリューの有無で比較しました。その結果、ねじのロック機能よりも小型プレートの方がねじり強度や曲げ強度において有利であることが示されました。

可動域の制限

上腕骨骨折に対し、外科的にロッキングプレートを使用するか、保存的治療(非手術)を選択するかについては議論があります。2011年4月号「Journal of Shoulder and Elbow Surgery」の研究では、1年間の追跡調査で両群に有意差は見られませんでしたが、保存的治療群の方が関節可動域が広いことが報告されています。

吸収性プレート・スクリューの合併症

頭蓋骨や下顎の再建手術で使用される吸収性プレート・スクリューに関する研究(2011年3月号「Journal of Craniofacial Surgery」)では、430例中5例で材料に対する炎症反応と副鼻腔感染が確認されました。デバイスを除去すると症状は消失し、除去後12か月間は感染が再発しませんでした。

筋肉組織への刺激

遠位橈骨(手首付近)の骨折治療でプレートとスクリューを使用するケースがあります。2001年5月号「Journal of Hand Surgery」の研究では、46例の遠位橈骨骨折に対し、使用された230本のスクリューのうち59本が0.5 mm以上突出していました。そのうち18本が伸筋腱に炎症を引き起こしていました。

これらの研究は、プレートやスクリューのサイズ、材質、固定方法が合併症リスクに大きく影響することを示しています。必要に応じてデバイスの除去を検討することで、症状の改善が期待できます。

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