発作がもたらす危険性

米国では約150万人が何らかの発作性障害を抱えている。脳内の異常な電気活動が発作を引き起こし、意識喪失や筋肉制御の喪失をもたらすため、危険な状況で事故につながりやすい。未制御の発作は脳損傷や突然死の原因にもなる。最も効果的な予防策は、発作そのものを防ぐことだ。

溺死

米国てんかん財団によると、2008年の研究でてんかん患者は非患者に比べて溺死リスクが15〜19倍高いことが示された。入浴中が最も多く、次いでプールでの事故が報告されている。子どもは保護者の見守りがあるため、成人よりリスクはやや低い。

熱性痙攣

子どもの高熱が原因で起こる熱性痙攣は、顔面・体幹・四肢の筋肉が収縮し、間欠的に緩むリズミカルな揺れを伴う。目が固定されるか後ろに転がり、排尿・嘔吐・呼吸停止、極度の眠気が見られることもある。重篤なケースで死亡することは極めて稀である。

転倒

発作により筋力が急激に低下すると、物を落としたりその場に倒れ込んだりする。意識を失うこともあり、頭部を保護するヘルメットなどの装具を使用する人もいる。

意識消失

欠神発作(小発作)は主に子どもにみられ、数秒間の無意識状態になる。見た目は軽いように思えるが、登り作業や道路横断中など危険な行動中に起こると重大な事故につながる可能性がある。

妊娠中の発作

強直間代発作(旧称:大発作)は意識喪失・全身の硬直・痙攣・転倒を伴う。妊娠後期に発作が起きると、母体の呼吸停止により胎児への酸素供給が途絶え、転倒による胎児外傷のリスクも高まる。

ステータスエピレプシー

ステータスエピレプシーは発作が5分以上続く、または連続して意識が回復しない状態で、死亡や脳障害の重大な危険がある。米国てんかん財団の推計では、毎年約42,000人がこの状態で死亡し、さらに多数が後遺症を残す。

突然死

ロンドンの医学誌『Lancet』は、コントロールが不十分なてんかん患者の突然死率が高いことを報告している。重度のてんかん患者10,000人あたり約10〜15人が予期せぬ死亡を経験している。

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