ヨウ化カリウムのリスクと注意点
ヨウ化カリウムとは
ヨウ化カリウムは無機化合物で、液体や錠剤として医療に利用されます。喘息や慢性気管支炎、肺気腫などの呼吸器疾患や、甲状腺の疾患、真菌性皮膚感染症(スポロトリコシス)の治療に用いられます。また、放射線緊急時には甲状腺を放射線から保護する薬としても使用されます。
健康へのリスク
刺激症状
純粋なヨウ化カリウムや粉末を直接触れたり吸入したりすると、皮膚・眼・呼吸器に刺激を与えます。呼吸器の刺激では咳や息切れが、皮膚・眼の刺激では発赤や疼痛が現れます。大量に経口摂取すると胃腸粘膜を刺激するため、医師は食後に大量の水と共に服用するよう指示します。
ヨウ症(ヨウ中毒)
ヨウ化カリウムを服用すると、じんましん、吐き気、嘔吐、むくみなどの副作用が出ることがあります。多くは体が薬に慣れることで軽減しますが、長期間使用すると「ヨウ症」と呼ばれる重篤な症状が現れることがあります。皮膚の発疹、鼻汁、激しい頭痛、粘膜刺激、さらには倦怠感、貧血、抑うつ状態が報告されています。
妊娠・授乳中の使用
妊娠中や授乳中にヨウ化カリウムを使用すると、胎児や新生児に甲状腺腫や甲状腺機能低下症を引き起こす恐れがあります。通常は推奨されませんが、放射線緊急時に公的機関が使用を指示した場合、CDCは適切な用量を服用すべきだとしています。その際は、可能な限り1回以上の投与は避けるよう勧められています。
