災害時に役立つ最適な水の浄化方法
災害時に安全な飲料水を確保するための基本的な浄化手段を紹介します。沸騰、化学処理、ろ過、蒸留の4つの方法それぞれの手順と注意点をわかりやすく解説します。
沸騰による浄化
CDC(米疾病予防管理センター)は、1分以上沸騰させることが最も簡単な水の浄化方法としています。微生物は死滅しますが、化学汚染物質は除去できません。また、災害時に燃料や火力が確保できない場合は実行が難しいことがあります。
化学的浄化
家庭用漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)を使用します。透明な水は1ガロン(約3.8 L)につき1/8小さじ、濁った水は1/4小さじを加え、よく混ぜて30分以上放置します。バックパッカーは塩素ジオキシドやヨウ素錠を使用しますが、ヨウ素はジアルジアに対して効果が高いとされています。味が気になる場合は、清潔な容器で水を往復させるか、塩やビタミンC錠を少量加えると改善します。
ろ過
アウトドア用品店で入手できるセラミックや活性炭フィルターは、孔径により除去対象が異なります。1〜4 µm の大孔径はジアルジアやクリプトスポリジウムなどの寄生虫を、0.2〜1 µm の中孔径は大腸菌やサルモネラなどの細菌を、0.004 µm 以下の微小孔はウイルスを捕らえます。活性炭フィルターは化学汚染物質も除去しますが、処理できる水量が限られ、交換コストが高くなる点に注意が必要です。
蒸留
塩水や尿など、極端に汚染された水源からでも安全な飲料水を得る方法です。汚れた水を覆った鍋で沸騰させ、蒸気を冷却した別の鍋で凝縮させます。蒸留により微生物は除去できますが、揮発性の低い化学物質は残ります。
