コードブラックとは何か?
「コードブラック」という言葉は、2006年に放送されたテレビドラマ『グレイズ・アナトミー』のエピソードで取り上げられたことをきっかけに、さまざまな場面で使用されています。以下では主な意味と使われ方を解説します。
多様な意味
インターネット検索で見られるように、コードブラックは企業名、店舗名、コミックタイトル、アフリカ系アメリカ人向けの言語表現、病院の緊急コード、石炭火力発電所の汚染に対する抗議スローガンなど、さまざまな場面で使われています。統一された定義は存在しません。
病院の緊急インシデント指揮システム
病院では緊急事態を示すコードが使われます。テレビドラマ『グレイズ・アナトミー』2006年のエピソードで「コードブラック」は爆弾脅迫を意味しました。これはハーバード医科大学の救急医学准教授であるジョン・パトリック氏が説明する、米国病院協会が支援する「Emergency Incident Command System(EICS)」における黒コードの定義と一致します。EICSは多くの病院で災害管理のテンプレートとして採用されています。
病院ごとのコードの違い
全ての病院がEICSに従っているわけではありません。たとえば中西部の病院では「コードブラック」が竜巻や激しい天候警報を指すことがあります。州ごとに独自の災害コード体系を持つところもあり、コードブラックが全く使われない病院もあります。
爆弾脅迫コードのバリエーション
爆弾脅迫を示すコードは病院によって異なります。ニュージャージー州の医療緊急コードは「コードイエロー」、カリフォルニア大学サンディエゴ医療センターは「コード10」、ロードアイランド州の病院は「コードグリーン」、ボストンのブリガム・アンド・ウィメンズ病院は「コードホワイト」など、コードブラックが必ずしも爆弾脅迫を意味するわけではありません。
石炭生産への抗議呼びかけ
ノーベル平和賞受賞者でもある Physicians for Social Responsibility(PSR)では、コードブラックは石炭火力発電所から排出される微粒子、二酸化硫黄、窒素酸化物、水銀などが心血管・呼吸器疾患や子どもの健康に与える影響への抗議を呼びかけるスローガンとして使用されています。医療関係者に対し、石炭プラントの新設に反対し、空気汚染の健康リスクへの認識を広めるよう求めています。
