トリアージの概要と手順
トリアージは、負傷者や病人を症状の重さや緊急度に応じて分類し、適切な医療を迅速に提供するためのプロセスです。救急医療、軍事作戦、感染症の流行、自然災害や人為的災害(火災、地震、ハリケーンなど)で広く利用されています。
トリアージ看護師
トリアージではまず、トリアージ看護師やその他の医療スタッフが患者を評価します。看護師は患者の訴えや既往歴を聞き取り、心拍数、呼吸数、血圧、体温といったバイタルサインを測定し、緊急度を判断します。
STARTシステム
「Simple Triage And Rapid Treatment」の頭文字を取ったSTARTシステムは、災害や大量傷病者の場面で使用されます。患者は以下の4つに分類されます。
- 死亡または救命不可能(救護不可)
- 生命を脅かす重傷で、即時の医療処置または搬送が必要
- 生命に直接関わらない傷病で、処置や搬送を後回しにできる
- 軽傷で、特別な医療介入が不要
カラータグ
大量傷病者対応で用いられる別のトリアージ法は、カラータグです。赤・黄・緑・白・黒の5色で患者の状態を示します。
- 赤タグ:即時の医療がなければ生存できない重症患者
- 黄タグ:安定しているが観察が必要な患者(医療施設が確保でき次第治療)
- 緑タグ:軽傷で、赤・黄タグの患者が先に処置された後で対応できる患者
- 白タグ:軽傷で医師の診察が不要な患者
- 黒タグ:死亡または救命不可能な患者
3段階・4段階システム
救急部でのトリアージでは、3段階または4段階の分類が用いられます。
- 3段階:緊急(Emergent)、要緊急(Urgent)、非緊急(Non‑urgent)
- 4段階:生命危機(Life‑threatening)、緊急(Emergent)、要緊急(Urgent)、非緊急(Non‑urgent)
5段階システム
近年では、5段階システムが主流となりつつあります。多くの医療機関が、患者のニーズをより細かく評価できると評価しています。分類は次の通りです。
- 蘇生(Resuscitation)
- 緊急(Emergent)
- 要緊急(Urgent)
- 非緊急(Non‑urgent)
- 紹介(Referred)
