病院における緊急管理プログラムの目標と目的
病院は災害対応において重要な拠点です。米国連邦緊急事態管理庁(FEMA)は、医療機関を全国インシデント管理システム(NIMS)に組み込み、病院が緊急運用計画に盛り込むべき14の具体的目標を策定しました。これらの目標は、NIMSの導入支援、効率的な対応・復旧、そして病院と地方自治体・公衆衛生・緊急管理機関との連携強化を目的としています。病院は以下の4つの主要ゴールに沿って緊急管理目標を設定すべきです。
緩和(Mitigation)目標
- 災害が病院および地域社会に与える影響を防止または軽減することを目的とします。FEMAの目標は、NIMSの採用と連邦備蓄支援金の適切な活用により実現します。
備え(Preparedness)目標
- 重要資源を特定し、継続的に利用できる計画を策定します。具体的には、NIMSに準拠した機器、訓練、演習、評価・是正措置を緊急運用計画、標準作業手順、指針に組み込みます。また、公共・民間・非政府組織との相互援助協定への参加、ICS-100・ICS-200・IS-700・IS-800 の受講者特定、全スタッフへのNIMS・ICS原則の教育を行います。
対応(Response)目標
- スタッフに適切な対応技術を訓練し、対応能力を検証します。目標達成のために、データ・機器・通信の相互運用性を確保し、平易な言語による共通用語を使用します。正確なインシデント情報の収集・配信、ICS と NIMS に基づく緊急事態・演習の管理、インシデントアクション計画と共通通信計画の一貫した適用、公共情報の原則に則り情報の収集・検証・調整・配信を行います。
回復(Recovery)目標
- 災害後の業務復旧プロセスを構築します。緊急運用計画や標準作業手順・指針の見直し・更新、相互援助協定の整備などがNIMSの目標として求められます。
これらの目標を具体的な手順に落とし込み、定期的に見直すことで、病院は災害時の対応力と復旧力を高め、地域社会の安全に貢献できます。
