吸虫(トレマトーダ)の種類と特徴

血吸虫(Blood Fluke)

血吸虫は主に東南アジア、北アフリカなど熱帯地域の海洋生物の腸管血管に寄生します。成虫は1回の産卵で数十万個の卵を産み、宿主の血管を破裂させます。血液と卵は腸へ漏れ、糞とともに排出されます。幼虫を摂取すると感染が始まります。

吸虫の宿主

吸虫の卵が水系に入ると幼虫へと発達し、まず巻貝(スネイル)を中間宿主として探します。巻貝内で無性増殖し多数の幼虫が放出され、水中に戻ります。開発途上国の汚染された水で泳ぐと人が感染しやすく、幼虫は皮膚を貫通して血管へ入り、心臓・肺・腸へと移動します。そこに定着して成虫となり、重篤な症状を引き起こします。

ヒト肝吸虫

中国、韓国、ベトナム、台湾、日本などアジア・南太平洋の淡水魚がヒト肝吸虫の中間宿主です。特に石モロコ(モロコ)や草魚が主要な感染源となります。魚を食べる哺乳類はすべて潜在的な宿主です。

ヒトへの影響

吸虫に感染すると体力が低下し、最悪の場合死亡します。直接の死因になることもあれば、免疫低下により他の感染症にかかりやすくなることもあります。2011年時点で米国の湖沼に生息する血吸虫は2種のみで、主な宿主は魚類と水鳥です。米国内の吸虫はまだヒトに適応しておらず、ヒト体内で成長できませんが、皮膚を貫通しようとすると「スイマーズ・イッチ」症状が現れます。

肺吸虫

肺吸虫は日本、韓国、中国、フィリピン、インドネシア、アフリカや南米の一部に分布しています。寄生先はカニやザリガニで、これらを食べた人が感染します。肺に到達した寄生虫は線維組織に包まれカプセルを形成し、結核に似た症状を引き起こします。

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