化学廃棄物の処理方法
現場での事前処理
化学廃棄物の処理は発生源で始まります。実験室や工場、加工プラントなどの廃棄物排出者は、内部で廃棄物の分別・ラベリング・保管・回収の手順を定めています。まず廃棄物を種類別に分離し、内容物・量を明記した密閉容器に入れ、建物内の指定安全場所で一時保管します。その後、認定廃棄処理業者が回収します。
処理・焼却
多くの化学廃棄物は、毒性や体積を低減するために処理が行われます。化学的中和や、より一般的には高温焼却が用いられます。焼却では有害成分を燃焼させ、体積を削減し、環境へのリスクを減らします。ただし、焼却後にも残留危険廃棄物が生じることがあり、最終的な処分が必要です。
陸上処分
陸上処分は、地下または地表の専用施設に長期・永久的に廃棄物を保管する方法です。埋立地、表層貯留池、廃棄物山、注入井戸などが該当します。埋立地は土壌を掘削し、密閉容器で廃棄物を埋めます。表層貯留池は安全な容器で地上に保管し、比較的毒性の低い廃棄物は周囲に安全境界を設けた廃棄物山として置かれます。液体廃棄物は深く封じた注入井戸へ注入されます。
化学廃棄物のリサイクル
一部の化学廃棄物はリサイクルが可能で、最終的な廃棄量を削減できます。再利用できるもの(例:排ガス制御用の粉塵を亜鉛製錬炉に直接戻す)や、再処理が必要なもの(例:使用済み溶媒からアセトンを回収)があります。リサイクルは環境負荷の低減だけでなく、付随する有用副産物の活用により経済的メリットもあります。
