主要な5つの汚染物質
厳しい環境規制により、米国は全国的に大気汚染の削減に成功しています。1970年に制定されたクリーンエア法は、汚染物質の排出削減に大きく貢献しましたが、特に大都市圏では依然として問題が残ります。化石燃料(ガソリンや石油)の過剰使用が主な原因です。
ディーゼル
ディーゼル車の排気は黒い煙として目に付きやすく、40種以上の有害化学物質を含みます。これらはがんや喘息などの健康被害と関連しています。多くの州で排出基準が強化され、都市部では公共交通に天然ガス車を導入する取り組みが進められています。
ホルムアルデヒド
ホルムアルデヒドは農薬、断熱材、消毒剤の製造に広く使用され、がんや白血病、喘息のリスクがあります。主な排出源は接着剤を使用した合板製造などの木材産業です。使用時は換気を徹底し、パーティクルボードはラミネート加工やコーティングを施すことが推奨されます。
微小粒子状物質(PM)
微小粒子状物質は肺に入り込み機能を阻害します。石油、ディーゼル、石炭、天然ガスなどの化石燃料燃焼が主な発生源で、薪ストーブ、車両、発電所、産業用ボイラー、鉄鋼製造が大きく寄与しています。クリーンエネルギーの導入や燃焼効率の改善で削減が可能です。
ベンゼン
ベンゼンはガソリンや溶剤、洗剤、農薬などに含まれる発がん性化学物質で、白血病などを引き起こす恐れがあります。ガソリンスタンドやタバコの煙(受動喫煙)でも見られ、製造・精製工場の作業者は高濃度に曝露することがあります。給油時にポンプから離れるなど、曝露を減らす工夫が有効です。
地上オゾン
大気上層のオゾン層は有害な紫外線から守りますが、地上オゾンは大気汚染から生成され、健康被害をもたらします。自動車や発電所などの化石燃料燃焼で放出される窒素酸化物が日光と反応してスモッグを形成し、地上オゾンが濃くなります。
