プラスチック製ウォーターボトルがもたらす環境問題
世界で600億ドル規模に拡大したペットボトル飲料水市場は、環境に深刻な影響を与えています。PET(ポリエチレンテレフタレート)製のボトルはカーペットやセーターなどに再利用可能ですが、実際にリサイクルされるのはわずか13%未満です。
エネルギー消費
米国だけで年間約80億ガロン(約3億リットル)のボトルウォーターが消費され、ボトル水企業の売上は約110億ドルに達します。Earth Policy Instituteの調査によると、ボトル1本あたりのプラスチック製造に必要な原油は約1.5万バレルで、全体で150万バレルの石油が使用されています。
大気汚染の悪化
2億本規模の水ボトルが米国内の港へ輸送される過程で、数千トンもの温室効果ガスが排出されます。リサイクルされないボトルは埋め立てや焼却処分され、燃焼時に発生する煙が大気汚染をさらに悪化させます。
海洋汚染とBPA
プラスチックに含まれる合成化合物ビスフェノールA(BPA)は、世界20カ国・20地域の海域で検出されています。エストロゲン様作用を持つBPAは、発達障害や内分泌系の乱れと関連しており、海水中の軟性プラスチックが分解されると速やかに放出されます。
結論
ペットボトルの使用を減らし、リサイクル率を高めることが、エネルギー消費・大気汚染・海洋汚染の抑制につながります。
