大気汚染が世界にもたらす影響

2007年、コーネル大学の教授と学生グループは、世界の死亡者の40%が水・大気・土壌汚染に関連すると報告しました。米カリフォルニア州では、2010年だけで大気汚染が9,000人の死因となっています。細粒子や有害ガスなどの大気汚染は、人間の健康だけでなく動植物、経済、そして大気の質に深刻な影響を及ぼします。

人間の健康

大気汚染は喘息などの呼吸器疾患だけでなく、皮膚がん、白内障、肺気腫などの見過ごされがちな病気の原因にもなります。主な有害ガスはアンモニア、オゾン、一酸化炭素、二酸化窒素、二酸化硫黄で、緑内障、肺線維症、慢性肺疾患、骨髄の劣化などを引き起こします。胎児や幼児への影響は特に深刻です。

植物と水生生物

大気汚染は植物にも悪影響を与えます。オゾン層の破壊により紫外線が増加し、農作物や自然植生が枯死します。硫黄酸化物などが生成する酸性雨は樹木の葉を黄変させ、土壌を酸性化して作物栽培を不可能にします。また、酸性雨が河川や湖に流入すると水生生物が大量死します。

環境と大気の質

大気汚染は視界や空気の清浄度を低下させます。大都市では汚染濃度が高まると喘息患者へ警報が出されます。上層大気でのオゾン層の劣化や、有害オゾンが人や動物の呼吸空間に入り込む現象も報告されています。

経済的影響

大気汚染の影響は数値化できます。スモッグは通勤時間の延長や燃料費の上昇を招きます。微粒子による健康被害の治療費が増大し、農作物の減少や漁業資源の減少、森林面積の縮小が経済損失につながります。従業員が病欠や遅刻をすると企業の生産性が低下し、政府も非効率な労働力に苦しむことになります。

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