有害廃棄物に関する主要訴訟事例
米国環境保護庁(EPA)は、米国民を有害廃棄物から守るための基準と規則を制定しています。EPAは有害廃棄物を「健康や環境に危険または潜在的に有害な廃棄物」と定義し、液体、固体、ガス、汚泥など様々な形態があります。以下に、代表的な有害廃棄物に関する訴訟事例を紹介します。
Safety‑Kleen/Laidlaw 埋立地事件
- サウスカロライナ州パインウッド近郊にあったSafety‑Kleen埋立地(旧Laidlaw)は、湖マリオンからわずか1,200フィート(約366メートル)の位置にあり、州の保健・環境局(DHEC)は他の埋立地に比べて公衆衛生リスクが最も高いと指摘しました。シエラクラブは許可取り消しを求めて訴訟を提起し、15年にわたる闘いの末に勝訴。サウスカロライナ州最高裁は企業の上訴を棄却し、同埋立地は2000年9月に閉鎖されました。
ウォルマート(Wal‑Mart)事件
- 全米で低価格を掲げるウォルマートは、カリフォルニア州で違法投棄が判明し、サンディエゴで2,760万ドル(約276億円)の和解金を支払うことで合意しました。5年にわたる捜査は20人以上の検察官と環境保護団体32団体が協力し、同社の236店舗(サムズクラブ含む)すべてが環境法違反に関与していたとされます。
ワシントン大学(Washington University)有害廃棄物事件
- ミズーリ州セントルイスのワシントン大学は、同大学の医学部とダンフォースキャンパスで廃棄物管理違反が指摘され、EPA第7地区から罰金を科されました。特に医学部ビルの4階に13樽の可燃性液体が保管されていたことが問題となりました。和解条件として、大学はセントルイス公立学区の高校を対象に有害廃棄物教育プロジェクトを実施することが求められました。
