アルミ缶リサイクルのメリットとデメリット
アルミは1820年に発見され、米国で最も広く利用されている金属のひとつです。飲料用のアルミ缶は日常的に使用され、1人あたり平均で1日2本以上飲むと言われています。アルミ缶のリサイクルは一般的ですが、環境への効果と課題がそれぞれ存在します。
背景
1970年代以降、アルミ缶のリサイクル率と効率は飛躍的に向上しました。1998年には米国だけで87万9千トン以上のアルミ缶がリサイクルされ、1972年の2万4千トンから大幅に増加しています。同時期に缶のサイズも変化し、1972年は1ポンド(約0.45kg)のリサイクル可能アルミは空缶22本分でしたが、2002年には34本が必要となりました。多くの空缶は1セント程度の現金価値があり、アルミ業界はリサイクル缶に対して年間約8億ドルを支払っています。
リサイクルのメリット
アルミ缶は世界で最もリサイクルされている消費財です。プラスチックと異なり、アルミは100%リサイクル可能で、何度でも再利用できます。2004年にはリサイクルされたアルミが15百万バレル相当のエネルギーを節約したと報告され、40本の缶をリサイクルすれば1バレルの原油を節約できる計算です。また、リサイクルは新規製造に比べて95%のエネルギーを削減し、1トンのアルミ缶リサイクルで埋立地の体積を約10立方ヤード(約7.6㎡)削減し、埋立量を55%削減します。
リサイクルのデメリット
一方で、リサイクル過程にも課題があります。回収された缶はトラックで輸送・分別されますが、使用されるガソリンやディーゼル車の排出ガスがリサイクルによる環境負荷を相殺する可能性があります。分別・溶解に使われる機械も燃料を消費するため、全体のCO₂削減効果が限定的になることがあります。さらに、再生アルミは純度が低下し、元の素材と比べて用途が限定されるため、特定のプロジェクトにしか使用できないという制約があります。
