人間排泄物をエネルギーに活用するメリットとデメリット
調理用燃料としての活用
見た目は好ましくないが、糞便はメタンガスに変換でき、調理燃料として利用できる。ルワンダの刑務所では、受刑者の糞便を利用したバイオガス施設(最大1,000立方メートル)で発酵させ、メタンを回収。木材燃料費が60%削減され、約100万ドルのコスト削減に成功した。
汚染削減効果
糞便をエネルギーに変えることで、環境汚染を抑制できる。上記の刑務所では、過密状態で大量の排泄物が処理できず、山腹から川へ投棄されていたが、バイオガス施設導入により水質汚染が大幅に減少した。
高コストの課題
小規模でのバイオガス設備は導入費用が高く、従来の石油などに比べて生産性が低い。インドで1立方メートルの消化槽を設置すると、4人家族の調理用ガスと肥料が得られるが、費用は約425ドルで、初期投資が大多数にとって負担となる。
効率性の問題
バイオマスを直接燃焼するとCO₂など温室効果ガスが排出されるため、メタンへ変換する必要があるが、これは高コストなプロセス。人間排泄物からエネルギーを回収するコストは化石燃料に比べて高く、また、処理施設は広い敷地を必要とし、変換過程で大量の水が必要になる。
