油汚染は鳥の羽にどのような影響を与えるか
環境中の油流出は動物に壊滅的な影響を与えます。ヒトの事故や装置の破損、自然災害、違法投棄などが原因です。即座の救助がなければ、鳥類の生存率は大幅に低下します。油が羽に付着すると、鳥は羽を完全に清掃できず、保温や飛行が阻害され、低体温症や死亡に至ります。
羽の機能
鳥の羽は絶妙な構造を持ち、保温や紫外線防止、飛行に不可欠です。飛翔羽(レジーム)や輪郭羽など、種類ごとに異なる役割があります。油が付着すると、これらの機能が失われ、羽は保護力を失います。
低体温症
米国環境衛生協会によれば、油で汚れた羽は断熱性が低下し、体温調節ができなくなります。その結果、体温が急激に下がり、低体温症で死亡することがあります。
浮力の喪失
海鳥は羽に自然な油膜を持ち、そこに空気が捕らえられて浮力が保たれます。油が羽に詰まると空気が閉じ込められず、羽が重くなり、水中で沈みやすくなります。
脱水・飢餓
羽を清掃できない鳥は飛行や潜水ができず、餌や水を探すことができません。オーストラリア海事安全局は、油汚れた羽は最終的に飢餓と脱水を引き起こすと指摘しています。
油の摂取
鳥は汚れた羽を自ら清掃しようとしますが、油を舐め込むことで致命的な中毒を起こします。さらに、肝臓や腎臓の障害、皮膚潰瘍、免疫抑制、感染症、繁殖能力低下などの健康被害が生じます。
