グリーストラップの予防保守と効果的な清掃方法
厨房でのFOG(油脂)対策
- 調理油のリサイクルを実施し、使用済み油は専用容器で回収する。
- 食器や調理器具は食洗機に入れる前に、余分な油分を「乾拭き」して除去する。
- 食品残渣はリサイクルまたは一般廃棄で処理し、排水口に流さない。
- 洗浄・すすぎ・殺菌の3段階食洗システムを導入し、油が混入しにくい環境を整える。
- 全てのシンクの水温は140°F(約60℃)以下に保ち、油が溶け出すのを防止する。
- シンク上部や食洗機前に「油脂は流さない」掲示を設置し、スタッフの遵守を徹底する。
- 上記手順をマニュアル化し、従業員教育と定期的な確認を行う。
FOGがグリーストラップに入った場合の注意点
- FOGは一定量は避けられないため、トラップは週1回以上の清掃が推奨される。特に50%以上が蓄積している場合は、清掃頻度を増やす。
- 清掃時は熱湯や酸・アルカリ・溶剤、乳化剤は使用せず、環境と設備への影響を防止する。
- 従業員が清掃を行う場合は、耐久性のあるゴム手袋を着用し、作業後は手洗いを徹底する。
- 管理者は清掃が完了したことを目視で確認し、トラップが正常に機能しているかをチェックする。
- 清掃日時・除去した油脂量をメンテナンスログに記録し、保健所や上下水道の検査時に提出できるようにする。
トラップからFOGを除去する具体的手順
- まずトラップ内の水をバケツ等でくみ取り、下水へ排出する。
- バッフル(仕切り板)を取り外し、溜まった油脂を防水容器へ移す。
- パテナイフなどでトラップ内部、蓋、バッフルの側面をこそぎ、可能な限り油脂を除去し、同様に容器へ入れる。
- 全ての部品を元通りに組み立て、除去した油脂の体積をメンテナンスログに記録する。
- 代替手段として、生物学的酵素製剤を使用し、トラップ内の油脂を分解させる方法もある。酵素は有機物を二酸化炭素と水に変換し、無臭・無詰まりの状態を保つ。導入前に自治体の保健所や水処理当局へ使用可否を確認すること。
