発泡スチロールのメリットとデメリット
成形注入ポリスチレン
発泡スチロールは成形注入が可能なため、ファーストフードの容器や使い捨ての皿・カップの製造に利用されています。また、飲料を冷やす容器や氷で包装した生鮮品の輸送、梱包用ピーナッツ(緩衝材)としても活用されます。スーパーマーケットでは肉トレイや卵カートンなどの食品トレイに使用され、花のフォームや装飾用ブロック、オーナメントやジオラマ用の球体など、クラフト素材としても幅広く利用されています。
建築用途
発泡スチロールは空気を多く含む軽量素材で、湿気やカビ、腐朽に強く、熱や冷気の伝導を抑える断熱材として建物のコンクリートブロック間や屋根・床スラブに使用されます。また、配管の断熱や地中フレーク断熱材としても利用され、フレーク状にしたものは石膏のテクスチャー材として塗装や仕上げに混ぜられます。
海洋用途
発泡スチロールは米国沿岸警備隊の承認を受け、6人乗りの救命筏に使用されました。現在ではライフジャケットや浮力装置の素材として、また船舶やマリーナなどの浮体構造物の建設にも利用されています。
環境への懸念
発泡スチロールは分解しにくく、環境中に蓄積する問題があります。研究者は分解酵素の開発を試みていますが、卵カートンや食品包装に広く使用されているため、使い捨て製品が環境負荷を高めています。さらに、かつてはオゾン層を破壊するクロロフルオロカーボン(CFC)を使用して製造されていました。
健康への懸念
熱い食品や飲料を発泡スチロール容器に入れると、容器からスチレンが溶出し、食べ物や飲み物を通じて体内に取り込まれることが指摘されています。長期的な摂取は生殖機能障害やがんのリスクを高める可能性があります。
