微生物の侵入を防ぐ物理的・化学的バリアとは?
物理的バリア
皮膚:皮膚は体で最大の臓器であり、微生物の侵入に対する物理的バリアとして機能します。複数層の細胞から構成され、抗菌物質を産生し、脂肪酸を分泌して微生物の増殖を阻害または殺菌します。
粘膜:粘膜は呼吸器、消化器、泌尿生殖器官を覆う薄く湿った組織で、粘液を分泌します。粘液は粘着性があり、微生物を捕らえて体内への侵入を防ぎます。
唾液:唾液にはリゾチームやラクトフェリンなどの抗菌成分が含まれ、微生物の増殖を抑制または殺菌します。
胃酸:胃は塩酸を分泌し、pH約1.5という強酸性環境を作ります。この環境はほとんどの微生物を殺菌または増殖抑制します。
腸内フローラ:腸内には有益な細菌が多数存在し、有害微生物に対する防御に寄与します。これらの腸内細菌は栄養を奪い合い、抗菌物質を産生して有害微生物の増殖を抑えます。
化学的バリア
抗菌ペプチド:抗菌ペプチドは体内で産生される小さなタンパク質で、微生物の増殖を阻害または殺菌します。
サイトカイン:サイトカインは免疫系が産生するタンパク質で、免疫応答を調節します。抗菌ペプチドや他の免疫細胞を活性化する役割もあります。
補体系:補体系は複数のタンパク質からなるシステムで、細菌表面などの外来分子の存在により活性化され、微生物を殺傷します。
