ミュージシャンの姿勢不良が及ぼす影響
楽器演奏に多くの時間を費やすミュージシャンは、筋骨格系のトラブルに陥りやすいことが、International Journal of Music Educationで指摘されています。特に姿勢が悪いと、症状が悪化しやすく、演奏キャリアの初期に問題を見つけて対策しないと、習慣化してしまい長期的な障害につながります。良い指導者は正しい演奏姿勢を教えてくれますが、実際に姿勢を保つのは演奏者自身です。
首・肩の障害
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バイオリン奏者は楽器を支えるために首を下げたり、横に傾けたりしがちです。チェロ奏者も指板に指を合わせる際、長時間下を向くことがあります。こうした不自然な姿勢は首や肩の筋肉に緊張と負荷をもたらし、血流障害や神経圧迫を引き起こします。
肺活量の低下
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木管楽器や金管楽器を座って演奏する場合、姿勢が直接パフォーマンスに影響します。背骨が丸まって前かがみになると、前胸部が圧迫され肺が十分に膨らめません。その結果、肺活量は本来の60〜70%にまで低下し、強く安定した音を出すことが難しくなります。
身体の動きの制限
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立って演奏する際は、足を肩幅程度に開き、床にしっかりとつけて体重を均等に分散させます。背筋を伸ばし、背中をまっすぐに保つことが重要です。壁や椅子の背もたれに寄りかかると胴体の自由な動きが妨げられ、腕・肩・手首に余計な負担がかかります。身体を自由に動かすことで、演奏表現が豊かになります。
背骨の問題
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多くのミュージシャンは座って練習しますが、上体を垂直に保たず、骨盤が前に傾き、太ももが下がる姿勢で座りがちです。猫背になると腰椎の過度な湾曲が生じ、神経が圧迫されて局所的な腰痛を引き起こします。さらに背骨上部の過度な湾曲は背中や胸部に痛みをもたらすことがあります。
