歩行ベルトの安全な使用方法と歩行介助の手順
必要なもの
- 歩行ベルト(転倒防止ベルト)
- 必要に応じた歩行器または杖
- 患者用の適切な履物(滑り止め付き靴下、スリッパ、または靴)
手順
準備
- 歩行器や杖をベッドや椅子の手の届く位置に置く。
- 患者を可能な限り楽な座位に配置し、背中を痛めないように体の使い方に注意しながら移動させる。
- ベルトを患者の衣服の上からウエストに回し、ぴったりとフィットさせる。ベルトがきつすぎると不快で握りにくく、緩すぎるとずれやすくなる。バックルは前方やや左寄りにし、簡単に外せないようにする。
- ベルトのフィット感を確認する。背面で指2本分の余裕があることを確認。
- 患者の履物を正しく装着し、靴ひもはしっかり結び、衣類が歩行の妨げにならないようにする。
- 自分は患者の正面に立ち、足は患者の足のすぐ前に配置する。患者の手は体の両側に置き、胸を押し付けるようにする(必要に応じて患者の腕を自分の前腕に乗せてもよい)。
- 膝を曲げて背筋をまっすぐに保ち、両手でベルトの背面をしっかり握る。
- 「1、2、3」と声に出してカウントし、膝を伸ばしながらベルトを巻き上げるようにして患者を立たせる。患者がバランスを取る時間を与える。
歩行
- ベルトを保持したまま、患者の側面かやや後方に位置取り、背面の手でベルトを握り、側面の手でも支える。
- 患者がまっすぐ立てるよう促し、前方へ一歩踏み出すのをサポートする。常に患者の背後に立ち、ベルトで支える。
- 転倒の兆候があれば、ベルトを使って患者の背骨が自分の脚前面に沿うようにゆっくりと下ろし、頭部を保護しながら床に導く。その後、助けを呼び、施設の指示に従って再度立ち上がらせる。
終了
- 患者を椅子やベッドの前に移動させ、手順6と同様の姿勢でベルトを使い、座位に戻す。
- ベルトを外し、患者を希望の姿勢(座位または仰臥位)に整える。ベッドや椅子の位置、呼び出しボタンの届く位置、必要に応じたサイドレールの上げ下げなど、施設の安全基準を遵守する。
- 必要なら、歩行距離・時間・日付を記録する。
- ベルトは施設の保管指示に従い、床に垂れ下がらないように保管する。必要時にすぐ使えるよう、腰に掛けておく医療従事者もいる。
