無血管組織とは何か?
無血管組織の概要
無血管組織は血管が存在せず、循環系から直接酸素や栄養を供給されません。その代わり、周囲の組織からの拡散により必要な物質を取り込みます。
代表的な無血管組織の例
軟骨
関節、耳、鼻などに存在する結合組織です。軟骨細胞(コンドロサイト)がコラーゲン、プロテオグリカン、そして大量の水分からなる細胞外基質を産生・維持します。栄養と酸素は関節液や近隣血管からの拡散で供給されます。
角膜
眼球の最前面を覆う透明な組織で、数層の特殊細胞とコラーゲン繊維で構成されています。血管がないため、涙液と前房の房水(アクアス・ホーミア)から酸素と栄養を得ています。
表皮
皮膚の最外層で、角化した細胞が多層に並び外部刺激から保護します。表皮自体に血管はなく、下層の真皮にある血管から拡散で必要な物質を受け取ります。
象牙質
歯のエナメル質の下に位置する硬い鉱化組織で、歯本体の大部分を構成します。象牙質は歯髄腔の歯芽細胞(オドントブラスト)によって産生され、象牙質小管という微細な管を通じて歯髄から酸素と栄養が供給されます。
