エチルアルコールとイソプロピルアルコールの違いとは?
用途
エチルアルコールは飲用アルコールで、主にアルコール飲料に含まれます。一方、イソプロピルアルコールは外用として使用され、殺菌や消毒に利用されます。イソプロピルアルコールは石鹸、シャンプー、洗浄剤などにも配合されますが、誤って摂取すると重篤な中毒や死に至ることがあります。エチルアルコールは飲用向けに希釈して販売され、安全性が確保されていますが、過剰に摂取すれば健康被害が生じます。
エチルアルコールの製造工程
エチルアルコールはエタンを蒸気と反応させてエチレンを生成し、さらに水素化してエタノールに変換します。米国では主にトウモロコシから得られるエタンが原料です。蒸気改質で得られたエチレンは一回の通過で約5%しかエタノールに変わらないため、複数回の循環で変換率を95%まで高めます。得られたエタノールガスは冷却され液体のエチルアルコールとなり、飲料用の「グレーンアルコール」や、食品添加用、あるいは工業用に変性された形で販売されます。
イソプロピルアルコールの製造工程
イソプロピルアルコールはプロペンを原料とし、石油や石炭、天然ガスといった化石燃料から得られます。プロペンを水と反応させる水和プロセスでイソプロピルアルコールが生成され、蒸留により副産物を除去して純粋な製品が得られます。最終的に純品として販売するほか、一定割合の蒸留水と混合して外用消毒剤や医療・清掃用品の成分として使用されます。
販売形態と特徴
エチルアルコールもイソプロピルアルコールも消毒剤として販売され、可燃性がありますが、形態は大きく異なります。エチルアルコールは「純アルコール」として扱われ、無水エタノールや「グレーンアルコール」などの形で入手できます。変性エタノールは塗料除去剤や工業用洗浄剤として利用されます。一方、イソプロピルアルコールは主に72%(外用向け)と99%(医療用・消毒用)の濃度で販売され、食用としての形態はありません。
