大麻乱用が及ぼす影響

アメリカ薬物教育協会によると、大麻は約2,000年にわたって栽培されてきたヘンプ植物です。マリファナを含む大麻製品は、煙として吸引したり、食べ物や飲料にしたりすることで、約400種の化学物質を体内に取り込みます。大麻に含まれるテトラヒドロカンナビノール(THC)は、脳内の神経細胞にドーパミンを放出させ、記憶、学習、運動、判断、協調、快感、感情、体温、疼痛、睡眠など多くの機能に影響を与えます。大麻の影響は個人差や使用状況によって異なります。

短期的な影響

  • 吸入または摂取後、最初は高揚感を感じ、次第にリラックスします。周囲の人との距離が近く感じられ、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚が鋭敏になります。抑制が低下し判断力が鈍ります。めまいやバランス感覚の喪失、協調運動の低下が起こり、好きだった活動への興味が失われます。反応時間が遅れ、短期記憶の形成や呼び出し、注意の切り替えが困難になります。THCは記憶を司る脳領域の情報処理を変化させ、時間感覚や距離感覚にも影響します。これらの効果は2〜3時間でほぼ消失しますが、THCは脂肪組織(肺や肝臓など)に蓄積します。

身体的な影響

  • 血管が拡張するため目が充血し、口が乾き、手が冷たくなります。食欲増進、眠気、不安、恐怖、パニック発作、妄想、攻撃的行動が見られます。大麻使用者は健康問題が増え、欠勤日数が多くなる傾向があります。血圧と心拍数の上昇、呼吸器系の疾患(口・喉の灼熱感、慢性咳嗽、痰、肺感染症、気管支炎、COPD、肺気腫、喘息、気道閉塞)を引き起こすことがあります。また、ホルモンバランスにも影響し、精子産生の減少、思春期遅延、不規則な月経が起こります。筋肉の不随意運動も報告されています。

長期的な影響

  • 大麻の継続使用は、記憶を司る脳領域での加齢性ニューロン減少を加速させ、情報の保存・検索能力が低下します。計算力や言語能力が損なわれ、記憶障害が顕在化します。免疫力が低下し、肺疾患や頭頸部がん、心筋梗塞のリスクが高まります。計画や活動への関心が薄れ、動機付けの低下や事故リスクの増加が見られます。また、依存症になる可能性があり、禁煙が困難になることがあります。

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