炭疽(炭疽菌)と関節痛

歴史

炭疽は自然界でヒトに感染することはほとんどありません。人が感染するには、意図的に細菌や胞子に曝露される必要があります。かつては主に家畜が罹患し、家畜と日常的に接していた作業者が感染していましたが、現在は家畜へのワクチン接種が普及しています。

感染経路の種類

ヒトは以下の方法で炭疽に感染します。

  • 胞子を吸入し、体内で休眠状態から発芽する。
  • 細菌が付着した食物を摂取する。
  • 皮膚の切り傷や開放創に細菌が接触する。

症状と識別ポイント

初期症状は小さな赤い腫れ(痛みを伴う)で、やがて水疱となり中心が黒く変色します。発熱、リンパ節腫脹、頭痛、インフルエンザ様症状、胃痛、嘔吐(血液を含むことも)、下痢(血便を伴うことも)、鼻水、喉の痛み、嚥下困難などが見られます。

特に注目すべきは関節痛です。炭疽による関節痛は突発的で、全身の関節(肩、股関節、足趾関節など)に激しい痛みが急に現れます。曝露後すぐにこのような激痛が出た場合は、炭疽の可能性があります。速やかに医療機関を受診してください。

予防策

曝露=感染ではありません。曝露後は予防接種や抗生物質で感染を防げます。曝露が確認された場合、18か月間にわたり5回のワクチン接種が行われます。また、曝露後60日間の抗生物質投与が推奨され、感染の発症を防止します。

注意喚起

炭疽は致命的な疾患です。適切な治療を受けなければ死亡リスクが高まります。曝露の疑いがある場合は、直ちに医師の診察を受けてください。

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