温度が細菌の増殖に与える影響

大学における細菌の温度実験

バージニア州ハリソンバーグのジェームズ・マディソン大学の学生が、大腸菌(E. coli)バシラス・メガテリウムを3つの温度(27℃/80°F、37℃/98°F、42℃/108°F)に曝露しました。その結果、両菌は最も低い温度で最もよく増殖しました。

細菌の最適温度別分類

細菌は増殖に適した温度帯に基づき、以下の3つに大別されます。

  • 低温好性菌(サイコロフィル):0〜20℃(32〜68°F)で最もよく増える。例:Arthrobacter(土壌由来で有用)、Psychrobacter(髄膜炎の原因となることも)。
  • 中温好性菌(中温菌):25〜45℃(77〜113°F)で増殖が最適。
  • 高温好性菌(サーモフィル):50〜70℃(122〜158°F)で増える。例:Bacillus flavothermus(胞子形成性土壌菌)、Thermus aquaticus(熱水に生息し、PCRに不可欠なDNAポリメラーゼの供給源)。
  • 超高温好性菌(ハイパーサーモフィル):70〜110℃(158〜230°F)でも増殖可能。

極低温による抑制

-30℃以下では細菌の増殖が急激に低下し、死滅することもあります。この特性は食品保存や医療機関での冷蔵・冷凍に活用されています。

極高温による抑制

最適温度を超える高温は、ほとんどの細菌の増殖を阻害し、最上位のハイパーサーモフィルでもその上限を超えると死滅します。

実生活での応用例

  • 体内で細菌が増殖すると、発熱により体温が上昇し、細菌の増殖が抑えられます。ただし体温上昇だけでは不十分な場合があり、抗生物質が必要です。
  • スーパーマーケットの肉コーナーでは、照明や展示ケースの温度が上がると細菌の増殖が早まり、腐敗が進行します。
  • 病院は患者室の空調温度を低めに設定し、細菌増殖を抑制することで感染リスクを低減しています。

重要性

温度が細菌増殖に与える影響を理解すれば、感染症予防、食品の長期保存、さらには医療現場での感染管理に役立ちます。

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