プラスチックシートのスリット加工
スリット加工とは
プラスチックの広いシートを、用途に合わせて細長い帯状に切断する工程です。シートの種類や厚さ、ブレードの鋭さに応じて最適な方法が選択されます。接着テープ、ポリエステルフィルム、写真フィルム、アセテート、ホログラフィックフィルムなどの製造に用いられます。
主なスリット方法
シアーカット
シアーカットは、はさみのように回転する2枚のブレードでシートを切断します。ブレードの剪断力はプラスチックの厚さに合わせて調整でき、特にポリエステルフィルムに適しています。切断速度が速く、エッジが滑らかでデブリが少ないのが特徴です。ただし、装置の導入費用とメンテナンスコストは高めです。
レザーブレード方式
この方式では、プラスチックシートを溝付きローラーに巻き付け、固定されたレザーブレードが溝の中央でシートを切断します。ブレードのずれが抑えられ、正確な切断が可能です。ブレードが溝の側面に接触しにくいため、刃の損傷も防げます。主にビニール、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの柔らかいプラスチックに使用されます。
スコアカット(クラッシュカット)
最も古い切断方法の一つで、やや鈍いナイフエッジでシートを押し付けて切ります。ナイフ、シート、プラテンロールが同速で動き、切断面に痕跡が残ります。この方法はデブリが多く出るため、薄いプラスチックや紙には不向きです。圧着接着剤がコーティングされたプラスチックのスリットに適しています。
スリット加工中に発生するデブリは、プラスチック表面に付着して作業障害や製品不良の原因になるため、適切な除去と清掃が重要です。
