ハリケーンが引き起こすリップ潮流の危険性とは
米国レスキュー協会によると、毎年約100人がリップ潮流に巻き込まれ海へ流され死亡しています。ハリケーンは陸から数百マイル離れた場所でもリップ潮流を発生させることがあります。リップ潮流は幅が最大で30メートル程度ですが、数百メートル奥まで海へ流れ込みます。その流れは最強の泳者でも抗しきれず、慌てて逆方向へ泳ごうとすると体力を消耗し溺れてしまうケースが多いです。
ハリケーンがリップ潮流を作り出す仕組み
ハリケーンが上陸する前兆として、リップ潮流の発生がしばしば見られます。強風により海面が押し上げられ、波が高くなると、砂底の堆積物が岸に向かって移動し砂州が形成されます。やがて高潮の圧力で砂州に隙間ができ、波がそのチャンネルを通って流れ出すと、強い海流が生まれリップ潮流となります。
リップ潮流の危険性
リップ潮流はハリケーンが上陸するはるか前から存在し、晴天時でも突然勢いを増すことがあります。高波が浅瀬にいる泳者の足元をすくい、流れに巻き込まれやすくなります。上陸後は海岸線を浸食し、ビーチや道路、建物の基礎を損なう恐れがあります。
リップ潮流の見分け方
ビーチに頻繁に来ない人でも、リップ潮流のサインは視覚的に確認できます。波が乱れながら海面を流れる様子や、波の割れ方が不規則になる点が警告サインです。また、海面に泡やゴミが大量に流れ出している、周囲の水色と違う暗い色の水が見える場合もリップ潮流の可能性があります。
リップ潮流からの生還方法
強風や赤い警告旗が掲げられている場合は、天候が穏やかに見えても泳がないことが最善です。もし流れに巻き込まれたら、岸へ直接向かって泳ごうとせず、ビーチに平行に泳ぎ、流れの抵抗が少ない方向へ逃げます。流れから抜け出したら、斜めに岸へ向かいながら泳ぎ直すと安全です。可能なら大声で救助要請し、ライフガードの注意を引きましょう。
