冷水での生存術:カナダ赤十字が提案する対策

衣服

外出時は乾いた衣服を重ね着し、ウール素材を取り入れることを推奨します。ウールは濡れても保温性が高く、ウールの帽子、靴下、ミトン(手袋より)を着用すると、体熱の約60%が頭部から失われるのを防げます。最外層は防風・防水のアウターを選び、必ず救命胴衣(PFD)を装着してください。冷水用に断熱機能があるPFDもあります。氷上での航行やスノーモービルなど、冷水に接する可能性がある場合は、浸水用スーツの着用も有効です。

水から脱出する

水中では熱が急速に失われるため、できるだけ速やかに水面から離れましょう。船やドック、岩や丸太に乗り移るだけでも、体温低下を遅らせられます。体温が低下し始め、合理的な判断や動きが困難になるまで約10分しかありません。

呼吸確保

意識が朦朧としてきたら、意識がなくても呼吸できる姿勢を取ります。多くの冷水事故は低体温症より溺死が原因です。自己直立機能のある救命胴衣を装着すれば、仰向けでも浮くことができ安全です。

体温保持

水中に留まらざるを得ない場合は、救命胴衣を着用した状態で「Heat Escape Lessening Position(HELP)」姿勢をとります。両腕を胸の前で交差させ、膝を胸に引き寄せます。不要な動きを避けることで、重要臓器の熱を保ち、赤十字は生存時間が約50%延長できると推定しています。複数人が同時に水に落ちた場合は、互いに胸と側面を密着させ、脚を絡めてハグする「ハドリング」でも同様に体温を保持し、生存率が向上します。

救助要請

事前に救助計画を立てていても、緊急時に位置が特定しにくいことがあります。救命胴衣に笛を取り付け、音で位置を知らせましょう。また、防水マッチを携帯すれば、陸に上がった際に火を起こすだけでなく、位置特定の手段としても利用できます。

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