D.A.R.E.(ドラッグ・アブス・レジスタンス教育)プログラムの評価と効果

概要

D.A.R.E.(Drug Abuse Resistance Education)は、子どもたちに薬物の危険性を教えることを目的とした公衆衛生教育プログラムです。米国の公立校の75%以上が、幼稚園・小学校・中学校・高校向けに用意されたカリキュラムを採用しています。プログラムは、各学区の警察官が特別研修を受けて指導にあたる点が特徴で、薬物使用や仲間からの圧力に抵抗する方法を体系的に教えます。

主な目的

  • 正確な情報提供:アルコール、タバコ、各種薬物に関する事実を学生に伝え、誤解を解消します。
  • 意思決定能力の育成:情報を基に健全な選択を行うスキルを身につけさせます。
  • 圧力への対処法:仲間からの薬物使用の誘いに対処する具体的な戦略を教えます。
  • 代替活動の促進:部活やスポーツ、学校行事への参加など、薬物に頼らないポジティブな選択肢を提案します。

効果の評価

独立した第三者機関による複数の研究では、D.A.R.E.は薬物使用抑止に効果がない、むしろ使用率が上昇したとの結果が示されています。プログラム側は「長期的な多年度研究が必要」と主張していますが、未だそのような研究は実施されていません。米国教育省は、効果が認められないことを受けて、D.A.R.E.への連邦資金提供を停止しました。

代替プログラム

近年の予防教育は、学生間での薬物・アルコールに関する社会的規範の修正に重点を置いています。調査によると、若者は同世代の使用頻度を実際より大幅に過大評価しており、仲間に合わせようとする圧力が強まります。正確な使用実態を示すことで、過剰なプレッシャーを軽減し、より効果的な予防が可能となります。

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