コバルトの危険性とは?
コバルトは原子番号27、記号Coの金属元素です。主に化合物の形で存在し、医療機器の滅菌や宝石の酸化防止コーティングなど幅広く利用されています。微量の取り扱いは通常問題ありませんが、過剰に曝露されると健康に有害となります。
燃焼性
コバルト粉塵は空気中の酸素と接触すると発火や爆発を起こす可能性があります。適切な換気と酸化剤からの遮断が必要です。近くで火災や爆発が起きると、重度のやけどや吸入による健康被害を受ける恐れがあります。
健康への影響
コバルト粉塵や微粒子を吸入すると、急性・慢性の健康障害を引き起こすことがあります。米国労働安全衛生局(OSHA)によると、甲状腺障害、肺疾患、間質性肺線維症、間質性肺炎のリスクがあります。慢性中毒は骨髄に蓄積し、発がん性が疑われています。
放射線
放射性同位体のコバルト‑60はガンマ線を放出し、放射線中毒を引き起こす可能性があります。EPAは、体内に取り込まれたガンマ線ががんの原因になると指摘しています。全身測定(Whole‑body counting)は体内放射線量を評価する方法です。
環境への影響
コバルトは地球の核に自然に存在し、動植物はある程度の曝露に慣れています。しかし、過剰に放出されると土壌や堆積物が飽和し、植物の成長阻害や動物の健康障害を招きます。コバルトを多く含む植物や動物を摂取した人間も健康リスクを受ける可能性があります。
