コーンシュガー(HFCS)とサトウキビ糖(白砂糖)の違い
サトウキビ糖の製造
現在の白砂糖は、サトウキビとビート(甜菜)という二つの作物から作られます。全体の約70%がサトウキビ、残りの30%がビートです。原料となるサトウキビやビートから抽出した原糖は、脱色・加熱・石灰処理、そして蒸発結晶化という工程を経て、色のついた不純物が除去され、純粋なショ糖結晶が得られます。こうしてできた白砂糖は、キャンディやアイスクリーム、ケーキなど、世界中の様々な食品に使用されています。
コーンシュガー(高フルクトースコーンシロップ)の製造
コーンシュガーは、トウモロコシのデンプンを原料としています。まずトウモロコシの粒とぬかを硫黄酸化物溶液で処理し、デンプンを抽出します。その後、デンプンを細かく粉砕し、酵素で分解してブドウ糖に変えます。さらに酵素を加えてブドウ糖をフルクトースに変換し、フルクトースシロップが得られます。このシロップは炭素フィルターで精製され、蒸発させて半固体状にしたものが包装・出荷されます。コーンシュガーは、炭酸飲料や市販のデザートなど、幅広い食品に使用されています。
論争の経緯
コーン産業の代表者が米国食品医薬品局(FDA)に対し「高フルクトースコーンシロップ」の名称変更を求めたところ、サトウキビ糖業界は激しく反発しました。サトウキビ農家や加工業者は、名称変更が誤認広告に当たるとして訴訟を提起。消費者報告によれば、サトウキビ糖は自然に抽出されたフルクトースであるのに対し、コーンシュガーは化学的に生成されたもので、健康リスクが高いと主張しています。
サトウキビ糖とコーンシュガーの比較
どちらも空の炭水化物で、肥満・糖尿病・高血糖などの健康問題と関連しています。コーンシュガーがサトウキビ糖よりリスクが高いかは明確ではありませんが、健康志向の高まりにより高フルクトースコーンシロップを含む製品から離れる消費者が増えています。この流れが名称変更の動機の一つと考えられます。
