水銀中毒の回復と治療

水銀は銀色の液体で、常温でも揮発しやすく、加熱するとさらに速く蒸発します。吸入すると非常に有毒で、液体のままでも皮膚から吸収されます。

種類

水銀には3つの形態があります。金属水銀(元素水銀)は温度計などに使われ、工業で使用される水銀塩、そして海産物を通じて食物連鎖に入り込む有機水銀です。

正常レベル

人間の体内に水銀が全く無い方が理想ですが、実際には少量が存在します。居住地域や食生活(工業地域や海辺での海産物中心の食事)により平均濃度は異なります。

影響

水銀中毒の症状には、上気道の問題、吐き気・嘔吐、口内の炎症や歯の脱落、腎障害があります。長期曝露では、手やまぶた、唇、舌、顎の震え、睡眠障害、記憶力低下が見られます。

治療

まずは水銀への曝露を止めることが重要です。海産物の摂取を減らす、または高濃度の水銀がある工場から離れるなどの対策が必要です。その上で、キレート剤を用いて水銀を水溶性にし、腎臓での排泄を促します。ジメルカプロールは代表的なキレート剤です。

回復

回復の成功は体内水銀濃度と曝露期間に左右されます。濃度が低く短期間の曝露であれば、後遺症は残りにくいです。一方、長年にわたる曝露は永続的な損傷をもたらす可能性があります。

公衆衛生 - 関連記事