マラリアの感染経路と対策

世界保健機関(WHO)や米国疾病予防管理センター(CDC)によると、毎年2億〜3億件の新規マラリア感染が報告され、そのうち200万〜300万人が死亡しています。アフリカ、アジア、中央・南米、東欧、南太平洋が特にリスクが高い地域です。米国でも毎年約1,300件が報告され、主に感染地域への旅行歴が原因です。

ハマダラカ蚊(Anopheles)による感染

マラリアの最も一般的な感染経路は、プラスモジウム属(特にPlasmodium falciparum)に感染したハマダラカ蚊に刺されることです。雌蚊が感染者の血液を吸うと体内で寄生虫が増殖し、次に刺す人に唾液を通じて感染させます。刺咬後、寄生虫は肝臓に移動し増殖、血流に入り赤血球を破壊します。症状は刺咬から7〜21日で現れ、治療しなければ重要臓器への血流が阻害され致命的です。

輸血による感染

感染した血液が輸血されるとマラリアが移ります。プラスモジウム・ファルシパルムの場合、感染者は3〜4年、他の種は最大50年まで感染性を保つことがあります。献血者の問診と検査が感染防止に不可欠です。症状が出るまでの潜伏期間は、輸血された寄生虫量に左右されます。

針の共有による感染

特にマラリア流行地域で、使い捨てでない注射針を共有すると感染リスクが高まります。感染した血液が針に残っていると、次に使用した人へ寄生虫が移ります。症状出現までの期間は輸血と同様、寄生虫量に依存します。

先天性マラリア

感染母親から胎児へ感染するケースは「先天性マラリア」と呼ばれます。胎盤は通常寄生虫の通過を防ぎますが、重度の感染では胎盤が侵され、出生時に症状が見られることがあります。

治療と薬剤耐性

マラリアは抗マラリア薬で治療します。早期投薬が回復率を高めますが、流行地域では薬剤耐性が進行中です。新たな薬剤の開発と、経済的に困難な地域への供給が課題です。

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