ヘリウム吸入が呼吸に与える影響
ヘリウムの基礎知識
ヘリウムは無色のガスで、主にパーティー用の風船に使用されます。1868年に天文学者ピエール=ジュルス=セザール・ジャンセンが全日食中の太陽スペクトルから最初に発見し、後にスコットランドの化学者ウィリアム・ラムジーが地上で同定しました。現在、市販のヘリウムはテキサス州、オクラホマ州、カンザス州の天然ガス井から採取されています。風船や飛行船の膨張だけでなく、超伝導体や低温研究にも利用されています。
ヘリウム吸入の健康リスク
ヘリウムは酸素を含まないため、吸入すると体は酸素を供給できず、呼吸は「息を止めた」状態に近くなります。その結果、めまいから重篤な酸素欠乏まで、さまざまな健康リスクが生じます。
酸素欠乏症
ヘリウムを吸うと、すぐに酸素欠乏が起こります。たった一回の吸引でもめまいやふらつきを感じ、量が増えると失神、さらには脳障害や死に至ることがあります。
高圧タンクからの吸入は絶対にしないでください
風船を充填するために使用される高圧ヘリウムタンクから直接吸入すると、肺が破裂する危険があります。また、血流中にヘリウムの気泡ができる「空気塞栓症」を引き起こし、脳卒中様の症状や致命的な結果を招く可能性があります。
