無菌クリーニングの技術と実践

敗血症(Sepsis)

敗血症は、血液や組織に重度の感染が広がる状態です。入院患者は他の合併症と同時に発症しやすく、死亡率が非常に高くなります。過去は微生物の役割が十分に理解されていませんでしたが、現在は臨床現場で無菌状態を保つことが患者死亡率低減に不可欠とされています。

手指衛生(Handwashing)

手指の洗浄は無菌状態を維持する基本です。人から人への菌の移動を防ぐため、手は主要な伝播経路となります。施設ごとに細かい手順は異なりますが、目に見える汚れがあるとき、患者に触れる前後、侵襲的手技の前後、手袋を外した後は必ず洗うことが推奨されます。基本的な手洗いは、温水と抗菌石鹸で最低15秒間洗い、菌が付着しやすいジュエリーは外すことです。外科医は爪の下までしっかり洗浄し、より強力な抗菌石鹸を使用します。患者自身も頻繁に手を洗うよう指導されます。

手術無菌管理(Surgical Asepsis)

手術室内を無菌に保つことは、感染予防だけでなく、皮膚に常在する無害な菌が体内に侵入した際の敗血症リスクを減らすためにも極めて重要です。手術部位の消毒にはクロルヘキシジン、ヘキサクロロフェン、ヨード、ヨードホルムなどが使用されますが、部位や皮膚感受性に応じて適切な薬剤を選択します。

清掃ツール(Cleaning Tools)

医療器具の中には、重要部位に触れない設計のものもあり、自然に無菌です。しかし多くの器具は清掃が必要です。アルコールベースの清掃剤や抗菌綿棒はトレイなどの表面に適しています。器具の清掃方法は化学薬品、ガス、熱、放射線などがあり、サイズ・構造・素材に応じて最適な手法を選びます。

無菌実践の課題(Problems with Aseptic Practice)

現在では清潔さや無菌器具の重要性、微生物が感染に与える影響は広く理解されていますが、依然として問題は残ります。1983年と1996年の調査では、病院ごとに実践に大きなばらつきがあることが示されました。例として、手洗いが不十分だったり、ベッドリネンに触れたIV針を再使用したりするケースがあります。また、無菌手袋に過度に依存し、完全な感染防止が保証されないこともあります。さらに、無菌手順が不要な場面でも病院のプロトコルが適用されることがあり、実務での無菌技術の理解が十分でないことが伺えます。

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