HIV感染の兆候と症状

単なる風邪?

感染後2〜4週間で、風邪に似た短いインフルエンザ様症状が現れることがあります。発熱、頭痛、リンパ節の腫れ、発疹、喉の痛みなどは、体内で何か異常が起きているサインです。

子どものHIV

成人と同様の症状に加えて、子どもに特有の兆候があります。体重や身長が伸び悩む、歩行障害、発達遅延、重度の中耳炎、肺炎や扁桃炎などが見られたら、HIV感染の可能性を疑うべきです。

長い潜伏期間

感染後8〜9年もの間、症状が全く出ないことがあります。その間に免疫細胞は徐々に破壊され、下痢、体重減少、リンパ節腫脹、発熱、咳、息切れといった症状が断続的に現れます。多くの人はこれらをHIVと結びつけず、感染が数年前に起きたことに気付かないままです。

症状が重篤化する

感染から約10年が経過すると、夜間の大量発汗、寒気を伴う震え、高熱、慢性下痢、視力低下、著しい体重減少などが顕在化します。ヘルパーT細胞(CD4)数が通常1,000以上であるのに対し、HIV感染者は200以下になることが多く、免疫システムは深刻に損傷しています。

日和見感染

免疫が著しく低下すると、日和見感染が発症し、エイズ(AIDS)と診断されます。カポジ肉腫(皮膚がん)、カンジダ症(口腔内の白い斑点や潰瘍)、肺胞マイコプラズマ肺炎などは、感染が免疫不全症候群へ移行したことを示す代表的な疾患です。特に肺炎が起こると、平均余命は2年未満と見積もられることがあります。

公衆衛生 - 関連記事