Plasmodium vivax の特性と概要
Plasmodium vivax の症状
Plasmodium vivax が引き起こすマラリアは「ビバックスマラリア」と呼ばれます。歴史的に「良性」と呼ばれましたが、死亡率が低いという意味での良性です。他のマラリアと同様に、発熱、寒気、倦怠感、嘔吐、頭痛、下痢といった症状が周期的に現れます。これらは寄生虫が赤血球内で増殖するライフサイクルに起因します。
- 発熱
- 寒気
- 倦怠感
- 嘔吐
- 頭痛
- 下痢
休眠期と Plasmodium vivax
ビバックスマラリアは、治療後数か月〜数年後に再発することがあります。これは、寄生虫が肝細胞内で休眠状態になるためで、抗マラリア薬の効果から逃れます。この休眠期があるため、致死率が高いプラスモジウム・ファルシパルムとは異なり、治療が難しくなります。肝臓内の休眠寄生虫を除去するために、特別な薬剤(例:プライマキン系薬)が必要です。
Plasmodium vivax の分布
ビバックスマラリアは、ヒトに感染するマラリアの中で最も広範囲に分布しています。北米から南太平洋まで、熱帯・亜熱帯地域全般に見られます。国際旅行の増加や、媒介蚊の広範な分布により、従来は未確認だった地域にも広がっています。
Plasmodium vivax と Plasmodium falciparum の違い
Plasmodium vivax は Plasmodium falciparum といくつかの点で異なります。falciparum は致死率が高く、研究の対象となりやすいですが、vivax は症状が激しく現れます。vivax に特有の肝臓での休眠期は falciparum にはなく、治療法が異なります。また、vivax は Duffy 抗原が陰性(Duffy‑negative)な血液型の人には感染できません。この血液型は西アフリカに多く、同地域で vivax マラリアがほとんど見られない理由です。
