製薬業界で使用されるパラベンの種類と安全性

パラベンはパラヒドロキシ安息香酸を含む天然および合成の化学化合物で、1924年から医薬品の防腐剤として使用されています。化粧品や食品にも広く利用されてきましたが、近年の研究でエストロゲン様作用が指摘され、過剰使用は健康リスクとなる可能性があることが注目されています。医薬品で主に使用されるパラベンは、メチル、エチル、プロピル、ブチルの4種類です。

メチルパラベンとエチルパラベン

  • メチルパラベンは医薬品や化粧品、食品においてカビや真菌の増殖を抑制するために使用されます。1974年にFAO/WHOの合同委員会が体重1kg当たり1日10mgまでの摂取を許容範囲としましたが、2008年の名城大学の研究では、メチルパラベンを含む製品を使用した皮膚が紫外線にさらされるとDNA損傷が生じることが報告されています。

  • エチルパラベンはメチルパラベンと類似の用途で使用されます。Environmental Working Group のデータベースによると、エチルパラベン単体はがんや生殖機能障害、アレルギーなどの健康リスクと関連付けられる可能性があります。

プロピルパラベン

  • プロピルパラベンは自然界の昆虫や植物にも存在しますが、医薬品で使用されるものは合成品です。水性製品に溶けやすいため、主に液体製剤に添加されます。2002年の東京大学公衆衛生研究所の調査では、プロピルパラベンが男性の生殖機能に悪影響を及ぼすことが示されています。

ブチルパラベン

  • ブチルパラベンは医薬品、化粧品、食品などでカビ・真菌・細菌の増殖を抑える防腐剤です。濃度0.05%以下であれば無毒とされていますが、濃度が高いと皮膚刺激を起こすことがあります。先述の東京大学の研究では、ブチルパラベンが男性ホルモンであるテストステロンの産生低下や生殖機能障害を引き起こす可能性が指摘されています。

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