MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)とは?
特徴
黄色ブドウ球菌(スタフィロコッカス・オウリス)は、皮膚や鼻に常在し、約33%の人が保有しています。通常は無害ですが、増殖すると膿瘍や吹き出物を引き起こします。MRSAはこの菌がメチシリンなどの一般的な抗生物質に耐性を持つ形です。耐性菌は「スーパーバグ」と呼ばれ、免疫が低下した人や慢性疾患を抱える人に重症化しやすいです。
感染拡大の可能性
MRSAは人から人へ直接、または汚染された表面を介して感染します。咳による肺感染や、手指・医療器具などの接触が主な経路です。感染拡大を防ぐため、病院では患者全員のスクリーニングが行われることがあります。
診断方法
MRSAは、皮膚の培養、喀痰、血液培養などで検出されます。症状がなくても保菌者となることがあるため、疑いがある場合は鼻腔スワブで検査します。培養と感受性試験により、どの抗生物質が有効かが判断されます。
MRSA感染の影響
感染すると、隔離が必要になることがあります。医療従事者や家族は手袋や使い捨てガウンを着用し、呼吸器感染の場合はマスクを使用します。皮膚感染は痛み・赤み・腫れを伴い、骨まで侵入することがあります。血流に入ると命に関わる重症化することもあります。
予防策
風邪やインフルエンザなどウイルス性疾患に対して抗生物質を使用しないことが、耐性菌の拡大防止につながります。ジムやロッカールームでの器具共有は避け、個人のタオルやシェーバーは共用しないようにしましょう。手洗いを徹底し、公共の場から帰ったらすぐに手を洗うことが重要です。バランスの取れた食事と適度な運動で免疫力を保ちましょう。
