健康記録の主目的と副目的
健康記録に含まれる情報
健康記録には、個人を特定できる情報(氏名、住所、連絡先など)や、過去の治療歴、検診・健康検査の結果、慢性疾患、家族歴、アレルギー、処方薬、生活習慣に関する情報が含まれます。
主目的(Primary Purpose)
健康記録の主目的は、記録された情報をもとに患者が求める、あるいは医療上必要と判断された適切な診療・治療を提供することです。医療従事者は、過去の診療情報を参照することで、同一患者に対する今後の診療を円滑に行うことができます。
副目的(Secondary Purpose)
副目的は、主目的以外の利用を指し、法的に許可された範囲での研究・統計解析、疾病予防・公衆衛生の向上、違法行為の調査などが含まれます。米国・英国・オーストラリアでは、医療記録の質と一貫性を高め、遺伝的影響、疾病リスク要因、介入効果、薬剤副作用、治療効果、死亡率低減、医療機関のパフォーマンス評価などの公衆衛生研究に活用する取り組みが進められています。
健康情報のプライバシー保護
2000年に施行されたHIPAAプライバシー規則は、個人の健康情報を保護する全国的な基準を定めました。
2003年のHIPAAセキュリティ規則は、電子的に保存された健康情報の安全性確保に関する基準を確立し、電子化による脆弱性への対策を行いました。
2009年には、研究利用を目的とした医療情報の機密性をさらに強化するため、患者安全規則が導入されました。
