プロパンガスが人とペットに与える影響
プロパンガスの燃焼時に発生する煙には、無色・無臭で検知が難しい一酸化炭素(CO)が含まれます。COは人間だけでなくペットにも有害で、米国では中毒死の主要原因とされています。屋外でのバーベキューなど換気が十分に確保できる環境では比較的安全ですが、密閉空間での使用は極めて危険です。
低濃度曝露
COに軽度に曝露した場合、最も一般的な症状は軽い頭痛です。息切れや疲労感も現れやすく、普段の家事で息が上がるように感じたら注意が必要です。バージニア州社会サービス局は、屋外に出たときに症状が改善する場合、CO中毒の可能性があると指摘しています。
急性曝露
頭痛が持続し、めまいや吐き気を伴う場合は急性CO中毒のサインです。インフルエンザと症状が似ているため混同しやすいですが、熱やリンパ節の腫れがある場合はインフルエンザの可能性が高いです。急性曝露では、倦怠感、混乱、記憶障害、協調運動障害などが現れます。
長期曝露
COは「サイレントキラー」と呼ばれ、症状が出にくいことが特徴です。低濃度でも長期間曝露すると、神経障害や学習・記憶機能の低下、感覚運動スキルの障害、性格変化など、慢性的な健康被害が残ります。
ペットへの影響
ペットは人間より先に症状を示すことがあります。犬や猫が急に元気がなくなったり、歩行が不安定になったり、呼吸が荒くなる場合はCO中毒の可能性があります。皮膚や歯茎が鮮やかな赤色になることや、最悪の場合は昏睡・死亡に至ります。
プロパンと他の燃料の比較
米国では約500万世帯がプロパンで暖房を行っていますが、天然ガスを使用する世帯は約6000万世帯です。プロパンはフォークリフトやコンロ、車両燃料としても利用されますが、CO中毒のリスクは他の燃料(天然ガス、ガソリン、ディーゼル、炭など)と本質的に変わりません。年間約500人がCO中毒で死亡し、1万5000件以上が救急搬送されています。
